自賠責保険（自動車損害賠償保険）の知識

  

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自賠責保険の請求で大事なのは、事故時の証拠です。

警察を当てにしてはいけません。警察は片方の言い分だけで操作が終了してしまうことも多く、その警察の書類が自賠責や任意保険の支払に影響してきます。

たいへんですが、事故現場の写真や目撃者など、早期証拠保全をキッチリとしておきましょう。  

自賠責保険の請求の時効は「２年」です。２年を過ぎると請求できなくなります。２年を過ぎてしまいそうな場合は、時効中断をする必要があります。

被害者の場合は、事故（ケガ・死亡）の日の翌日から２年間です。ただし、後遺障害の場合は、症状固定日（これ以上治療しても治らないと診断された日）の翌日から２年間です。

加害者の場合は、被害者に賠償を支払った日の翌日から２年間です。

  

ケガの原因となった車が２台あるときを、共同不法行為といいます。

たとえば、車の助手席に乗っていた人が追突事故でケガをした場合に、相手の車の運転手だけでなく、自己が乗っている車の運転手にも過失がある場合などです。

被害者は加害者２人ともの自賠責保険に請求できます。支払限度額も２倍となります。

自賠責保険の請求の順番は任意に請求できます。  

自賠責保険は被保険者以外の「他人」に対して支払う保険です。

他人について家族が入るかが問題となったことがあります。たとえば、夫が運転する車の助手席にいた妻がケガをした場合、夫がかけていた自賠責から保険がもらえるかという問題です。

最高裁判所は、自賠責においては妻は他人であると判示しています。ですから、同乗の家族にも自賠責保険金は支払われるのです。